テナーサックス
ジャズのメッカと言えば、その発祥の地ニューオーリンズ、ニューヨークといった地名がまず思い浮かべられるだろうが、禁酒法時代にアル・カポネの跋扈したシカゴもまた忘れてはならない都市で、そこから数多のアーティストが全米、さらには全世界へと羽ばた…
ソニー・ロリンズとジョン・コルトレーンをご紹介し、これでテナーサックス奏者は一段落―と安堵したわけではないのだが、以来、このジャンルの記事は暫くご無沙汰になってしまった。しかし実際は一段落どころではなく、このジャンルにはまだまだ取り上げねば…
さて、先の三人と比較しようというわけではないが、今回取り上げるのは、いずれも「これぞテナー」といった重厚な音を響かせるアーティストだ。それも、ジャズ・テナー界を代表する二巨人――となれば、もうその名は言わずもがな。ソニー・ロリンズとジョン・…
前回に続き、ジャズ・テナーサックスを取り上げる。まず初めに、一曲お聴き頂きたい。・恋のチャンスを(Taking A Chance On Love) これは、ズート・シムズのパフォーマンスだが、前記事でご紹介したスタン・ゲッツに通じる雰囲気が感じられないだろうか?ゲ…
ジャズの代表的アーティストのご紹介に戻ろう。トランペッターは三人で一先ず小休止し、テナーサックス奏者に入る。アーティストを挙げる前に、老婆心ながらごく初歩的なことをいくつか述べておきたい。まず、サックス(sax)とはサキソフォンの略称であり、ピ…